提案額が低い
「実際の損害額」とは
交通事故によって生じる損害は治療費だけではありません。入通院慰謝料、休業損害、後遺障害慰謝料、後遺障害逸失利益など様々な損害が生じます。
これらの損害について、いくらが妥当なのかといった判断を一般の方が行うのは困難です。そもそも、言葉の意味自体もよくわからないかも知れません。
これらの損害がいくらかについて当事者間で合意ができない場合、最終的には裁判所が判決で判断します。この判決で認められる損害額が「実際の損害額」というわけです。
保険会社の賠償金の提示額は「実際の損害額」より少ないことが多い
そもそも保険会社の賠償金の提示額は実際の損害額よりも少ないことが多く、ときには大幅に少ないこともあります。実際の損害額というのは、繰り返しになりますが、裁判になった場合に判決で認められる損害額です。
弁護士はこの判決で認められる可能性のある損害額を事前に計算して保険会社と交渉します。その結果、賠償金の額が増えることが多く、事案によっては大幅に増額されることがあるのです。